嗚呼、オリンピック野球...

結局4位に終わったそうです。
国際試合ならではのストライクゾーンなどに苦しんだ面も小さくはないと思いますが、それでも日本プロ野球の力を出し切ったかと言えば私はそうは思いません。
まずは選手選考。確かに選ばれた選手は日本プロ野球界のトッププレイヤーばかり。しかし、日本野球の良い面を出せるメンバー選考かと言えばそれには疑問符がつきます。理由は以下の通りです。
まずはメンバー。野手については、どちらかと言えば長打が売りの選手が多く、スタメンが適材適所になっていなかったように思えます。この選考メンバーは、長期のリーグ戦はともかく、初対戦でデータの少ない投手から効率良く得点するには不向きだと思います。守備走塁小技をきっちりこなす選手をもう少し多く選出した方が良かったのではないでしょうか。守備走塁小技をきっちりこなす所が日本野球の長所の一つだと思います。
投手については、残念ながらやはり名前で選んだ感のある選手が多いことが残念でした。日本の投手は間違いなく世界でもトップレベルの実力。他に調子の良い投手を選んでいれば、という思いもあります。
継投も短期決戦の戦い方ではありませんでした。結果はともかく、起用はやはり調子重視でないと。あれだけの豪華投手陣で何も初めからリリーフの順番まで固定してしまうことはないと思います。
また、故障の多さ。選考前から故障していた選手を選んだのは正直最大の失敗だと思います。選ばれたらなかなか故障なので無理とは言えないでしょう。それで故障がひどくなれば、選手生命にも関わってきます。
監督の言動にも「らしさ」が見られず。日本代表だからといって大人しくなる必要はないと思います。


野球は本来、トーナメント戦が一番向かないスポーツの一つ。そのトーナメントで勝ち進むにはやはり最小失点で切り抜け、わずかなチャンスをものにすることが必要となってきます。しかし、それこそが日本野球の最大の長所を生かした戦い方であると私は思います。
WBCは負けないで欲しいです。