異種移植

ウシの腎臓をサルに移植する「異種移植」に、国内の研究チームが世界で初めて成功したことが二十七日、分かった。サルは、ほかの動物の臓器を移植すると、激しい拒絶反応が出て、臓器が機能せず、壊死(えし)してしまう。今回の研究では、移植した腎臓が機能したことが確認された。人でも激しい拒絶反応は起こり、人の異種移植への応用が期待される。研究成果は、新潟市内で開かれる日本移植学会総会で三十日に発表される。(産経新聞)

αGalという異種抗原となるものをつくり出す酵素の遺伝子をノックアウトしたらしいのですが、すごいもんですねぇ。しかし、俺は異種移植については学問的には興味があります。が、期待よりも不安が大きいです。色々問題があり、今後クリアされていくのかもしれません。しかし、最後の人への臨床検査に踏み切った時、誰も考え付かなかったようなことが起こる気がしてなりません。
ちなみにこの移植されたサルは翌日に死亡したそうです。今のところ、搬送に丸一日以上かかり、腎臓が傷んでいたことがサルの死を予想以上に早めたらしいのですが、どうなのでしょうか。