先日のレバ刺も…?

加熱不足の肉を食べることで感染する、細菌「カンピロバクター」による食中毒が、道内で増えている。牛肉や鶏肉を生のまま、刺し身として食べる「生食ブーム」が広がっているためとみられ、道や札幌市は注意を呼びかけている。
カンピロバクターは動物の消化器官などにいる細菌で、肉の生食が原因で感染することが多い。二、三日の潜伏期間を経て、腹痛や下痢、発熱などの症状が一週間程度続く。抵抗力の弱い幼児や高齢者は重症になりやすい。
厚生労働省や東京都の調査では、牛レバーの一割以上、鶏肉の五割程度が同菌に汚染されている。六○度以上で一分間加熱すれば死滅するが、冷凍で完全に死ぬことはない。
道食品衛生課によると、道内でのカンピロバクターによる食中毒の届け出数は一月から今月二十七日までに十二件に達し、過去最多だった二〇○四年の十一件を既に上回った。このうち札幌市内では五件が発生し、二十四人が発症している。
大半は飲食店が牛レバーや鶏肉、鶏レバーを加熱しないで提供したのが原因で、肉のほとんどは加熱用だった。今月七日、札幌市白石区の居酒屋でレバ刺しなどを食べた四人が下痢や腹痛などを訴え、通院したケースでは、同市が居酒屋を二日間の営業停止処分にしている。
厚労省が昨年度行った調査によると、生食用に肉から菌を取り除く専門処理施設があるのは、福岡県や熊本県など十一カ所で、北海道にはない。これらの施設で処理された食肉は「生食用」と表示されるが、道内ではあまり流通していないといい、同市は「道内で提供されている生肉の多くが加熱用」(保健福祉局)とみている。
同市は今年五月、飲食店など約四千百施設に、生食の提供を避けるよう通知したが、飲食店からは「客からの注文が多く、メニューから外せない」との声も多かった。市は「肉の生食は、専門施設で処理したものに限ってほしい」と話している。
北海道新聞

ちょっと衝撃。つい先日もレバ刺を食べたばかりです。これは注意せねば。