家電量販店とネット通販、ショールーミング

さて、こちらのニュース

この1年間に「ショールーミング」と呼ばれる新しい消費行動が顕著になったことがヤマダの業績を直撃した。消費者は品揃えが豊富な家電量販店の店頭に行き、商品を実際に触って確かめ、スマートフォーン(スマホ)を使って価格.comで同じ商品を安く販売している店を調べ、ネットで買う。若者を中心に広がっている購買のパターンだ。

ショールーミング行為はマナー違反であると個人的には思っている。しかし、道徳的なことよりも現実問題として一番危惧しているのは、こうした家電量販店が消えることである。


やはり性能のみで選ぶようなものはともかく、使い勝手やデザインを考慮に入れる場合私は家電量販店をチェックすることが多いし、ショールーミング行為を行う人々も、同じくネットでは分からない部分をチェックしに行くのだろう。


しかし、これをやり続ければ間違いなく家電量販店はなくなる。格安販売で、流通だけを行っている業者に勝つのは難しいだろう。最終的には家電量販店は激減し、実物を見るのが難しくなるといったケースになることも容易に想像できる。


大型の家電量販店が、街の小さな電器店を潰し、今度はその家電量販店がネット販売に押し潰されようとしている。どこかで何らかの規制がないといけないのかもしれないが、家電量販店を保護する必要もなく、それもまた難しい...