実験ノートを指導する

「実験ノートの書き方の指導」は意外に難しい。私のこれまでの経験から「最初が肝心」であることはわかっている。つまり、学生が実験等を始める初期の段階で、できればラボのルールを教えるときに実験ノートの指導をしないと全く身につかない。


実験ノートに限らないが、何故か学生もスタッフも、そしてきっと私自身もそういうところはあるのだろうが、ラボに所属して最初に言われたこと、あるいは特定の実験を習って最初に言われたことは従順に「儀式」のようにしっかりと守るのだが、ある程度経ってしまうと、例え重大な助言があってもなかなか受け入れられないことが多い。これは、突っぱねられるというわけではなく、助言された側が納得していても習慣として定着しないパターンの方が多い(もちろん前者もある)。


やはり最初が肝心ということになる。いかに最初に「ルール」として実験ノート(手書きに限定しない)を取ることの重要さを伝えられるかということになる。


教育する側の責任は重大である。