冷静に見よ

ファンはディープインパクト(牡4、栗東池江泰郎)を見捨てなかった。日刊スポーツが実施した緊急アンケートに5197通の意見が寄せられ、禁止薬物検出によってイメージは変わらない、あるいは励ましたくなったと支持する人は80%近くに達した。凱旋門賞失格後初めて出走する今日26日のジャパンCは、前売り1番人気で単勝160円。汚名返上の快走が期待される。
ファンの心は温かかった。禁止薬物検出による凱旋門賞失格によって、ディープインパクトの「イメージが悪くなった」と答えた人は18%にとどまり、「変わらない」68%、「励ましたくなった」11%を合わせた79%が理解を示し、支持した。デビュー以来初めて逆風が吹くと予想されたジャパンCは、風向きが変わってきた。
「君は何も悪くない。ぼくらに与えてくれた感動は決して色あせない。最後のシーズン、もう1度ぼくらの心を震えさせてください。頑張って!」(20代男性)。
大物出現を予感させた新馬戦の上がり33秒1、その予感が確信に変わった若駒Sのごぼう抜き。つまずいてヒヤリとさせた皐月賞、影さえ踏ませなかった5馬身差のダービー。暴走しても勝った菊花賞武豊が立てる指が1本、2本と増えるたびにドラマは進行し、最強馬伝説の信者は増えた。競馬に縁のなかった人々さえ引き寄せた。変調の有馬記念で敗れても、天皇賞(春)宝塚記念では再び揺るぎない強さを見せた。6000人もの日本人をロンシャン競馬場に集めた凱旋門賞の興奮。数々の感動に酔ったファンは、最後の引き際までサポートしてくれる。
前売りオッズは単勝1・6倍。天皇賞(春)の1・2倍、宝塚記念の1・1倍と比較すると支持率は若干低いが、宿敵ハーツクライの参戦の影響が大きいだけで、信頼度はそれほど落ちていない。「勝つ」と予想したのは67%。3人に2人がそう思っている。
順調に輸送を終えたディープインパクトは、ファンファーレを待つばかり。見捨てなかったファンのために、胸がすく走りを見せてくれるに違いない。

ディープインパクトは悪くないってそりゃ当たり前なのですが(陣営は馬のせいにしていますが)、ディープ陣営に対する処分が甘いとか、胴元であるJRA及びマスコミの持ち上げ方が異常だったとかそういうことは何も思わんのかね…。