ばんえい廃止

約1トンの馬が最大1トンの鉄製ソリを引く北海道伝統の「ばんえい競馬」が、今年度限りで廃止される。
運営する「北海道市営競馬組合」(旭川岩見沢、帯広、北見の4市で構成)が巨額の赤字を抱え、現在の4市4競馬場による開催を今年度限りで廃止。これを受けて「2市集約開催」を検討していた岩見沢、帯広両市も27日、撤退を表明する。
北海道開拓時代の文化を色濃く残し、1946年の公営化以来、多くのファンに親しまれてきたが、60年の歴史に幕を閉じる。
ばんえい競馬は、軍用馬や農耕馬、食用馬などとして育てた欧州原産馬を使い、農閑期に荷物を引かせて競走させた娯楽「お祭りばんば」が起源とされる。
(読売新聞)