英語と教育

英語圏のためか、日常生活を何となく過ごしていると英語は上達しない。未だに英語には不自由している。


さて、先日とあるフランス人にあったのだが、彼は何と最近日本のラボに3ヶ月ほどJSPS(学振)のプログラムで滞在していたらしい。そして、私が日本出身であることを知ると、彼から発された言葉は何と、
「おお、日本人なのに英語話せるじゃないか!」
といったようなことだった。
彼曰く、日本に滞在していた3ヶ月間、たとえ博士課程の学生であっても日本人のほとんどが英語を話せなくてびっくりしたらしい。研究所ではダントツで英語の下手な私ですら「話せる」と思わせるほどの話せなさだっと言っていた。
確かに、日本にいたときの留学生との絡みを考えると容易に想像がつく。私はバカだったので適当な笑いで絡んでいたが、他の学生はほとんど絡みがなかった。


なぜ日本人がこれほど英語を話せないかということは他の場所でも散々議論されているので一般論には触れない。が、私自身が何故英語が苦手ということを考えたとき、それは若い(高校〜大学前半)ときに勉強してこなかったから、という一言に尽きる。そして、何故若いときに勉強してこなかったかと考えると、英語の必要性がわかっていなかったから、ということに尽きると思う。


日本という環境で英語の必要性を若い時期に考えられる人は少ないだろう。そう考えると、逆に私たちは若い世代に英語の必要性を教える必要がある。
「英語ができると、世界の人々とコミュニケーションが取れる」というような曖昧なことでなく、各個人にあった英語の必要性というものを、できるだけ早い時期に説くことができる人材が教育界には必要ではないだろうか。