ePubと論文

実はSonyのReader(電子書籍リーダー)を1年半くらい前から持っているんですが、今のところ読む本はReader Store(Sonyの公式ストア)で購入したものがほとんどです。
個人的には本が読める環境があれば読みたいという立場なので電子書籍には大いに期待していた(今もしている)のですが、状況は改善されつつあるものの、まだ電子書籍市場は成熟していないようです。まぁその辺の談義はともかく、Readerをちょこちょこ使っています。海外在住者にはネットで日本の本を買えるのは超便利。


さて、Readerを買ったときに期待していたことが一つ。それは、近い将来に論文がReaderで読めるのではないかということ。
実はReaderはPDFに対応しているのですが、画面が小さいので、論文を試しに読もうとしてみたら、かなりの苦労を要しました。拡大すれば読めるのですが、今度はページ内を移動しなければいけない。もちろん電子ペーパーなので移動はスムーズではありません。
そこで期待していたフォーマットがePub。最近はオンラインのみの科学雑誌(もはや”雑誌”という言葉が適切なのかどうかもわからない)も多いので、PDF一辺倒でなく近いうちにePubに対応するのではないかという読みでした。
ePubの良いところは、端末に応じて表示が変わるところ。つまり、Readerのような小さな端末でも快適に見ることができるのです。
ところがPLoSのような大手もなかなかePubに対応せず、読み違えたと思っていました。ところが最近、PMC (PubMed Central) でダウンロードできる論文の多くでPDFかePubか選択できるという革命が起こっていました!
早速いくつかダウンロードしてみました(読んでないのですが...)。おそらく図表はあまり見やすくないのでしょうが、テキスト重視の論文の場合は重宝しそうです。
大手の出版社も追随してくれないかと期待しています。